日本では、まだ聞きなれないオステオパシーという施術方法
マッサージや指圧・カイロプラクティックとも違い、オステオパシー施術には、オステオパシー独特なテクニックや哲学があり、クライアント様は何をされているのか分からないほど繊細なテクニックもあり、施術中に聞かれることもよくあります。
触れているだけに見える手技にも、必ず意図があり、組織が最も緩む圧力で施術を行い、痛み・不調の改善に導いていきます。
そんなオステオパス(オステオパシーを行っている人)が、施術の際に行っている事について何回かに渡り書きたいと思いますので、すでに施術を受けられている方や、施術を検討されている方は、参考にしていただき、なかなか改善しない身体の不調をお持ちの方はオステオパシー施術を選択肢の一つに入れていただけると幸いです。
なおオステオパシーは、人により施術内容が異なるため、(ゴールは一緒なのですがアプローチ方法がちがいます。)全てのオステオパスが下記の方法を行っているとは限りませんのでご了承ください。
また、ヨガにスートラがあるように、オステオパシーにも考え方、哲学があります。この考え方、哲学はまた次回に書きたいと思います。
これに則って施術すればオステオパシーと言うことになるため、誰もが名乗れてしまうため、まとまりがなくこれが、日本でなかなか拡がらない原因かもしれません。(笑)
オステオパシー施術の特徴
膜へのアプローチ
オステオパシーが行う、最も特徴的なアプローチが膜へのアプローチです。
身体のあらゆる器官は膜により繋がっており、お互いが影響しあって生命を維持させています。
特に意識して行うのが、頚胸部の筋膜、横隔膜、骨盤隔膜、これら3つの横向きに走る筋筋膜へのアプローチです。
この3つの膜が緊張していると、血液、リンパ液循環を阻害し、組織の回復を妨げてしまいます。
横隔膜の緊張は、呼吸機能を低下させ、各器官への酸素供給が滞ってしまうため、オステオパシーでは、必ずチェックするポイントになります。
また頭蓋仙骨療法で、メインで扱う硬膜へのアプローチもオステオパシーでは、頻繁に行います。
硬膜の緊張は、脳脊髄液の循環不良を招き、結果身体に様々な症状を呈します。
ここで挙げた膜は一部であり、その他にも、鞍隔膜や、腸間膜、肝鎌状間膜、足底筋膜などなど、体中には多くの膜が組織を繋ぎお互いを補っています。
姿勢の悪化や、怪我などにより、膜の緊張や歪みが起こると、頭痛や腰痛、腹部の不快感や呼吸障害をはじめ、身体に様々な症状を呈します。なかなか改善しない症状や違和感があるかた、もしかすると膜の硬さが原因かもしれません。
思い当たる方は、オステオパシー施術を治療の選択肢の一つとして考えてみてもいいかもしれません。
薬に頼ることのない、ご自身の力による改善をオステオパシーではサポートしていきます。